施工概要 / OVERVIEW
【地域】大阪府下
【施工内容】倉庫
【工期】20人工
【施工箇所】倉庫 大型庇
【建物構造】鉄骨造1階建て
工程の概要 / PROJECT DETAILS
【1】シート養生
【2】軒天既存塗装部分のケレン
【3】錆止め塗装1回目
【4】錆止め塗装後のケレン
【5】錆止め塗装2回目
【6】鉄部のウレタンOP(油性塗料)塗装3回塗
倉庫の大型庇(ひさし)の再塗装工事
今回ご紹介するのは大阪府下にある、
鉄骨造1階建て倉庫の大型庇の再塗装工事を手掛けた事例です。
平日はお客様が倉庫を利用されているため、
定休日の土日を使って塗装工事を実施しました。
土日の2日間ごとに作業内容を区切り、エリアも分けて塗装作業を実施しました。

Before

After
大型庇(ひさし)再塗装工事の内容
それでは、今回の作業の流れをご紹介します。
在庫商品を保管している倉庫に大型トラックを横付けするために設けられた、鉄製の大きな庇が今回の対象です。
軒天と呼ばれる庇の天井部分の、黄色い塗装が経年劣化しており、全体的に剥がれて下地の黒色の部分が露出してしまっているのが分かります。
このままでは鉄製の庇が錆びてしまうため、塗装工事をご依頼いただきました。
【1】シート養生

最初に、
周囲への埃の飛散や、塗料の飛散を防ぐため、庇の周囲に飛散防止用のシート養生を設置しました。・既存塗料を剥離する作業
・吹付塗装をする作業これらを行う際は、周囲への飛散が非常に多くなるため、厳重に養生することが大切です。
倉庫のすぐ横には住宅地が広がっており、トラブルが発生しないよう注意して作業を進めました。
【2】軒天既存塗装部分のケレン

ケレン作業は、既存塗料が剥がれかけている部分を重点的に実施します。
既存塗料が浮いたままになっていると、新たに吹き付ける塗料がしっかりと定着せず、すぐに剥がれてしまうためです。
ケレン作業が、仕上がりや塗装の持ちに大きく影響するため、入念なケレンが非常に重要となります。
天井高が高いため、移動式の足場である「ローリングタワー」を3台組み立て、効率的に作業を進めました。
ケレン時は多くのゴミ、埃が発生します。
床面にもブルーシートを貼り、汚れが床に付着しないよう、しっかり養生しました。

ケレンが終わると、鉄製の庇の下地が露出します。

【3】錆止め塗装1回目
ケレン作業が完了すると、錆止めを塗装します。
今回使用した錆止めは、白色のものを選択しました。
理由は、今回の現場は仕上げの塗料の色が黄色で、下地となる錆止めの色が仕上がりに大きく影響してしまう色味だったためです。
薄い色の仕上げの場合は、薄い色の錆止めを使用すると、仕上がりがきれいになります。
なお、錆止めには5色あり、・白
・黒
・グレー
・赤
・うぐいす色といった色味が用意されています。
仕上げの色に合わせて選択することがポイントです。

錆止めの塗装方法は、主に吹き付け塗装を選択しました。
薄く均一に、ムラなく仕上げることができ、作業スピードも早くなります。
ただし、駐車スペースに近い部分はローラー塗りを実施し、飛散に注意しながら塗装方法を選択しました。
【4】錆止め塗装後のケレン

一度錆止めを塗装し
錆止めが乾くと、錆止めが一部浮いてきます。
これは、
元の塗装の傷みがひどいために起こる現象で、塗装業界では「花が咲く」と言います。
浮いた部分の錆止めを、再度ケレン棒を使用して剥がし、剥がした部分に再度錆止めを吹き付けます。
【5】錆止め塗装2回目

次に、再度全体に錆止めを吹付します。
1回目の吹付けでは、薄く下地の色が透けてみえていたのが分かりますが、2回目の吹付けでは全体が真っ白に仕上がっているのが分かります。

【6】鉄部のウレタンOP(油性塗料)塗装3回塗

2回目の錆止め塗装が完了すると、仕上げとなる黄色の油性塗料を3回塗りします。
黄色は薄い色味のため、1回塗りでは綺麗に仕上がりません。
塗膜の厚みをある程度確保するため、ローラー塗りの方法を選択しています。
3回塗装し、庇の塗装作業は完了です。

取り付けられていた照明器具の塗装も劣化していたため、併せて補修を行いました。

最後に使用した養生や移動式の足場(ローリングタワー)を解体し、作業は完了です。
まとめ

今回は、鉄骨造1階建て倉庫の大型庇の再塗装工事を実施しました。
既存の塗装は劣化し、大部分が剥がれた状態でした。
鉄製の部分は、放置すると錆びて朽ちてしまうため、定期的なメンテナンスを実施することが大切です。
また黄色い仕上げは、綺麗に仕上げるために、塗装回数を多くすることがポイントです。
当社では今回のような鉄骨造倉庫の塗装工事を積極的に行っております。
まずはお気軽にご相談ください。
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