雨漏り・防水

滋賀県湖南市・マンション

2023年1月19日

鉄筋コンクリート造4階建てマンションの雨漏り 屋上防水施工

施工概要 / OVERVIEW

【地域】滋賀県湖南市 【施工内容】マンション 【工期】127人工 2ヶ月(外壁塗装・ベランダ防水工事も含む) 【施工箇所】屋上 【建物構造】鉄筋コンクリート造4階建て

工程の概要/ PROJECT DETAILS

【1】雨漏り原因調査 【2】屋上水道配管・臭気筒周囲のFRP補修 【3】防水材施工前の清掃 【4】床面に接着剤(RXボンド)塗布:通気緩衝工法 ビッグサンRX工法 【5】床面に通気シート(RXシート)張り:通気緩衝工法 ビッグサンRX工法 【6】立上り部にプライマー・下塗り塗布:ビッグサン RB-6工法 【7】立上り部に不織布(ビッグサンクロス)張り:ビッグサン RB-6工法 【8】立上り部に防水材(中塗り上塗り)塗布:ビッグサン RB-6工法 【9】床面に脱気筒取付:通気緩衝工法 ビッグサンRX工法 【10】床面に防水材(下塗り・中塗り・上塗り)塗布・トップコート塗布:通気緩衝工法 ビッグサンRX工法 【11】鉄部のケレン・清掃 【12】鉄部の錆止め 【13】鉄部のウレタンOP塗装2回塗

鉄筋コンクリート造4階建てマンションの雨漏り 屋上防水工事

今回ご紹介するのは滋賀県湖南市に建つ、鉄筋コンクリート造4階建てマンションの雨漏り対策として、屋上防水工事を手掛けた事例です。 当社にご相談があり、施工させていただきました。
Before
After

屋上防水工事の内容

それでは、今回の作業の流れをご紹介します。 マンションの住人の方が生活されている中での工事となるため、事前に住民の方へ工事スケジュールの告知を行いました。

【1】雨漏り原因調査

4階建マンションの1階の住戸にある1室より水漏れがあるとのことで、当社にご相談がありました。 お施主様は建設当初の図面をご用意されており、そちらを拝見しながら原因調査を開始しました。
水漏れしている1室のすぐ隣には、隣家の水回りが接しており、当初そちらからの水漏れを想定しました。 しかし、その水回りでは水漏れは発生していないとのことで、屋上からの雨漏りに原因があるのではと考えました。 屋上を拝見すると、様々な箇所で雨漏り原因となる劣化が確認できました。
ちょうど1階で雨漏りが発生している場所の直上の5階屋上部分には、水道管が屋上から建物内に入る配管があり、その周辺の劣化も確認されました。
屋上全体にわたり補修する全面的な防水工事をご提案し、ご依頼頂くこととなりました。

【2】屋上水道配管・臭気筒周囲のFRP補修

まず最初に、屋上に設置されている水道配管や、トイレ等の臭いを排気する役割がある臭気筒周辺の劣化を補修します。 腐食して劣化している部分を取り除き、清掃を行います。
次に、コーキング(隙間を目地材などで充填すること)を実施します。 さらに、FRP補修を行います。 FRPとは、繊維強化プラスチックの略称で、ガラス繊維にプラスチックを塗布し、強度を向上させた素材です。 雨漏り原因にしっかり対処するため、通常の防水を施工する前に、実施しました。 一般的にここまでしっかりと防水対策を施す施工業者は少ないと言われています。 通常はコーキングのみを施す施工業者が多い箇所ですが、当社は雨漏り原因をなくすため、現場に応じてFRP補修を実施しています。

【3】防水材施工前の清掃

次に、ブロアーを使用して、屋上に溜まった汚れを清掃します。
さらに、高圧洗浄機にて、表面の汚れをしっかりと落とします。 後で施工する防水施工が、床面としっかり密着するために必要な作業です。

【4】床面に接着剤(RXボンド)塗布:通気緩衝工法 ビッグサンRX工法

今回の事例では、通気緩衝工法と呼ばれる防水の手法を用いました。 下地から発生した水分をうまく逃がすことができる施工方法であるため、防水材が水分によって膨れ上がってしまうことを防ぎます。 またよく防水施工で実施されるシート防水は、当社では近年採用していません。 ‍理由は、台風など強風が発生した際に、めくれてしまう被害が発生するためです。 シート防水は、通気緩衝工法に比べて床面への固定する力が弱いためです。 今回は、通気緩衝工法の中でも、大日化成株式会社の製品を用いた「ビッグサンRX工法」を採用しています。 まず床面にローラーを使用して、接着剤を塗布します。

【5】床面に通気シート(RXシート)張り:通気緩衝工法 ビッグサンRX工法

次に、通気シートを敷設します。 シートは隙間なく張り、シートの継ぎ目は専用のテープで固定します。

【6】立上り部にプライマー・下塗り塗布:ビッグサン RB-6工法

床面の施工と並行して、パラペットと呼ばれる立上り部の防水を施工します。 立上り部は、屋上の端にあるもので、通常高さ30センチ程度です。 屋上に降った雨水や溜まった汚れがそのまま外壁面に垂れてこない効果があり、一般的に施工されているものです。
・外壁の防水性を向上させる ・外壁の汚れを防止するといった役割があります。 立上り部は、床面とは異なった防水方法が必要となります。 今回は、床面に施工する「ビッグサンRX工法」と併せて使用できる、「ビッグサン RB-6工法」を採用しました。 まず、劣化した部分の補修を行います。 確実な防水性能のために必要な作業です。
次にプライマーと呼ばれる下塗りを実施します。 上に塗る防水材と下地の密着性を高めます。

【7】立上り部に不織布(ビッグサンクロス)張り:ビッグサン RB-6工法

立上り部の下塗りが完了すると、次に専用の不織布を貼り付けます。

【8】立上り部に防水材(中塗り上塗り)塗布:ビッグサン RB-6工法

不織布の上に、中塗り、上塗りと防水材を塗布します。

【9】床面に脱気筒取付:通気緩衝工法 ビッグサンRX工法

作業は床面に戻ります。 通気シートに溜まった水分を逃がすための「脱気筒」と呼ばれるものを施工します。

【10】床面に防水材(下塗り・中塗り・上塗り)塗布・トップコート塗布:通気緩衝工法 ビッグサンRX工法

次に、通気シートの上に下塗り、中塗り、上塗りと、3層の防水材を順番に塗布していきます。
屋上に設置されている物の下にもしっかりと塗布します。 設置されている配管の重りを一度持ち上げて施工しています。
最後にトップコートと呼ばれる仕上げ材を塗布します。

【11】鉄部のケレン・清掃

次に、鉄部の塗装です。 水道管を保護しているカバー、アンテナの脚、排水口のカバー、点検口の蓋、臭気筒などが対象です。 塗装前に、ケレンと清掃を入念に行います。 塗料の密着性を高め耐久性を高めるためです。

【12】鉄部の錆止め

次に、鉄部のサビが進行しないよう、錆止めを塗装します。

【13】鉄部のウレタンOP塗装2回塗

そのうえで、ウレタンOP(油性塗料)を塗装します。 2度塗装し、完了です。

まとめ

今回は、鉄筋コンクリート造4階建てマンションの雨漏り対策として、屋上防水工事を実施しました。 築40年が経過し、一度もメンテナンスを実施されていなかったため、様々な部分が劣化し、雨水が侵入している様子が伺えました。 鉄筋コンクリート造の建物は、定期的なメンテナンスを実施することが大切です。 当社では今回のような鉄筋コンクリート造の雨漏り修理としての、屋上防水工事を積極的に行っております。 また、雨漏りの原因究明と、劣化具合に応じた適切な施工手法の選択も得意としており、様々なご提案とともに施工をお請けすることができます。 ‍まずはお気軽にご相談ください。

→ 熟練の職人による鉄筋コンクリート造の雨漏り対策として、屋上防水工事をお任せしたい方は、村上塗装工業までご相談ください。


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